ソムリエに訊く!実際ワインのデキャンタってどうなの?

比較的高級なお店に行くと、ソムリエがデキャンタを使いながらワインを提供してくれることがあります。様々な形状が存在するデキャンタ。実際その効果はいかほどのものなのでしょうか?ソムリエに訊いてきました。

デキャンタとその効果

デキャンタとはワインを移し替えるための容器です。ソムリエに訊くと、お店にあるデキャンタを紹介してくれました。※トップ画像参照
ところが、このデキャンタ、普段居酒屋などでみていたデキャンタと形状が大きくことなる気がしました。

ソムリエに訊くと、「居酒屋などで提供されているのはカラフェですね。デキャンタとは違います」とのことでした。(デキャンタというところもあるので、かなり曖昧である)

カラフェとはいわゆるピッチャー、水差しのこと。特別な効果を期待するというよりも容器として使用している程度です。ボトルに対して2/3程度の分量のことが多く、グラスワインよりも多くボトルよりも少なめに提供したいときなどに使用されているそうです。

一方でデキャンタには様々な形状があり、ワインを美味しく飲むための工夫が施されているのが特徴です。空気と触れることで、酸化が起き、香り成分を揮発させたり、澱(おり)を除去するために利用されます。
※澱(おり)とは・・・ワインの底にできる沈殿物。渋み成分であるタンニンなどが年月をかけ結晶化したもの。古いワインに発生しやすい。

冒頭画像の右から使用されるワインの種類としては
1若いワイン(香りを広めるために使用する)
2主に白ワイン系
3若いワイン古いワイン両方
4古いワインを使うことが多い
とのことでした。

デキャンタを使用することをデキャンタージュといいます。
デキャンタージュした直後は味にバラつきがでるため、30分から1時間程度置いてからが飲み頃になります。

ちなみに、赤ワインだけでなく、白ワイン、シャンパーニュでもデキャンタを使用することはあり、生産者からのリクエストで指定されるケースもあるそうです。

実際のところどうなの?

では、実際使用するデキャンタにより味はどのくらい変わるのでしょうか。
ソムリエに訊くと驚きの回答が。

「実はちゃんとした研究結果というものはないんですよね」

まだまだ研究しているところが正直なところで、使い分けることには意見も分かれるそうです。なんでもかんでもデキャンタしていた時代もあるそうなのですが、実際のお客様からリクエストがない限りあまりしていないとのことでした。

しかし、大きなデキャンタにワインを入れて、グラスに注ぐその光景はそれなりのパフォーマンスであるのも事実。スムーズに注ぐには練習としっかりとしたスキルも要求され、家では体験できない特別で楽しい気持ちになります。

「デキャンタは結構、流行り廃りがありますね。味の科学的な変化はともかく、パフォーマンスとして楽しんで頂くことでも十分な効果なのかなと思います。」

デキャンタで飲むワイン。その場の雰囲気も含めての本人の感覚で楽しむのがいいかもしれないですね。

聞き手:株式会社セレブール ゼネラルマネージャー 三沢 雄一