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赤坂のソムリエに訊く!今更聞けないワインの基本、ブドウの品種ってなに?【白ワイン編】

赤坂のソムリエに訊く!今更聞けないワインの基本、ブドウの品種ってなに?【白ワイン編】

先日の赤ワインのブドウの品種に続き、今回は白ワインの品種についてご紹介します。赤ワイン同様、白ワインもブドウの品種により味や香りは大きく異なります。今回ご紹介する違いについてだけでも覚えておけば、初心者と大きく差がつくこと間違いなしです!

白ワインのブドウの主な品種と産地

今回ご紹介する品種は以下の2つです。

ソーヴィニヨンブラン Sauvignon Blanc
シャルドネ Chardonnay

他にもリースリング、シュナン・ブラン、ヴィオニエ、ゲヴュルツトラミネールなどもありますが、まず最初に抑えておきたい品種になります。

ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ共に世界中で栽培されています。ワイン銘醸の地であるフランスではソーヴィニヨンブランはロワール川付近 ボルドー地方、シャルドネはブルゴーニュ地方で栽培されています。

ワイン銘醸の地フランスの地図
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Cartes_des_vins_de_france.png より


味や香りもこの2つでは大きく異なります。
ソーヴィニヨンブランはグレープフルーツのようなフレッシュな柑橘系や青りんごのような香りがします。フレッシュさが売りで、味もさっぱりした酸味が特徴。のど越しを楽しみたい人に人気があります。
一方のシャルドネは、ふくよかな味わいが特徴で、コクがありクリーミーなタイプが多く、バニラやナッツのフレーバーなどに例えられることが多くあります。しかし、シャルドネ一番の特徴はそのニュートラルさ。一概にシャルドネと言っても栽培される地域などで味や香りも大きく異なります。ワイン愛好家の間からは、「あのシャルドネは好きだけど、このシャルドネはちょっと合わない。」などの会話がよく聞こえてきます。

色も違いがあり、ソーヴィニヨンブランは薄いレモンの色、シャルドネは濃いレモンの色と表現されることがあります。

左:ソーヴィニヨンブラン 右:シャルドネ


しかし、赤ワインほど違いは鮮明ではありません。「言われてみれば違う」と感じるかもしれませんが、初心者には違いを見分けるのは少し難しいかもしれませんね。

料理との合わせ方

味についてはまとめると、ソーヴィニヨンブランはさっぱり、シャルドネはこってりと覚えておくと覚えやすいです。

では、どんな料理がこのワインには合うでしょうか?

さっぱり系の料理にはソーヴィニヨンブラン、少しこってりした料理にはシャルドネが合います。
例えば、ハーブを使ったカルパッチョや柑橘系のサラダ、スモークサーモン+レモンの組み合わせにはソーヴィニヨンプランのさっぱりした酸味はとても合います。
一方で、クリーム系の料理やサラダ+揚げ物などの軽い肉料理など油脂分が比較的多い料理にはシャルドネのふくよかさが生きてきます。

まとめとソムリエからのひとこと

これらを表にまとめると以下になります。
※簡略的にお伝えする為の一般的な表であり、例外的な事も多数ございますので、予めご了承ください。

品種 地方 合う料理
ソーヴィニヨンブラン(Sauvignon Blanc) ロレーヌ川付近
ボルドー地方
さっぱり 薄いレモン色 ハーブを使ったカルパッチョや柑橘系のサラダなど
シャルドネ(Chardonnay) ブルゴーニュ地方 こってり 濃いレモン色 クリーム系の料理やサラダ+揚げ物などの軽い肉料理など

白ワインは常温よりも冷やして飲むことが多いワインです。それは、白ワインは酸味が強く、冷やすことで切れのある酸味をより一層楽しめるからです。逆に冷えていないと酸味がだれてきてしまうことがあるため、美味しく飲むためには注意が必要です。

本日紹介したソーヴィニヨンブランとシャルドネを比較すると、シャルドネの方が高く取引されるケースが多い品種です。しかし、のど越しを楽しみたい、さっぱりしたいなど、ビール感覚でワインを楽しみたい場合はソーヴィニヨンブランがオススメです。

料理もそうですが、複数のワインを順序立てて飲むときには軽いものから重いものへと変えていくのが一般的です。
どのワインが軽め、どのワインが重め、などを覚えておくとコースの仕立てがしやすくなるかもしれないですね。

聞き手:株式会社セレブール ゼネラルマネージャー 三沢 雄一

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