【ワインの紹介】点字がラベルに施されたワイン M・シャプティエ 〜視覚に障害を持つ方々を含めたすべてのワイン愛好家へ〜

本日はフランス・ローヌ地方のワイン、「M・シャプティエ」についてソムリエに紹介してもらいました。

左:クローズ・エルミタージュ レ・メゾニエ 2016 品種シラー100% 参考上代:3,500円程度
右:エルミタージュ シズランヌ 2012 品種シラー100% 参考上代:12,000円程度

ソムリエに訊く!ワインのラベルと瓶の形状から分かること」で紹介しているように、ワイン伝統国フランスのワインは地域により使われるブドウの品種が規制されるため(つまり地域さえ書けば判断が可能ということから)、ラベルにブドウの品種が記載されません。今回の地域 HERMITAGE(エルミタージュ)はローヌ地方にあり、品種はシラーになります。※「赤坂のソムリエに訊く!今更聞けないワインの基本、ブドウの品種ってなに?【赤ワイン編】」参照

M.CHAPOUTIERは「エム シャプティエ」もしくは「メゾン シャプティエ」と読みます。

※余談ですが、メゾンとはフランス語で家や建物の意味で、お店などの頭につく言葉です。M.シャプティエ社(メゾン シャプティエ社)はローヌ地方を代表するワイナリーで、96年から社長を務めているのが、7代目のミッシェル・シャプティエ氏。
M.シャプティエと記載されている場合、Mの部分をこの7代目社長のミッシェル・シャプティエ氏のミッシェルと混同してしまう人もいますので、注意しましょう。

シラーはスパイシーな味わいが特徴で、スパイスの効いた料理にとてもあうワインです。

右のシズランヌは2012年に製造されたワイン。2019年現在、この2012年ものがシズランヌで飲むことができる最新のワインとのことです。
いいワインはブドウが凝縮されているため、まろやかで柔らかい味を楽しむためには熟成の期間を長くする必要があります。ブドウを凝縮して製造し、長期にわたり熟成をすることは、通常よりも生産・管理コストがかかります。それらのコストは売値にも反映されるため、他と比較して高い金額になるとのことでした。

M.シャプティエのワインは味もさることながらもう一つ大きな特徴があります。
それがラベルに施されている「点字」です。

かつてエルミタージュにある畑の所有者であったモーリス・モニエ・ド・ラ・シズランヌ氏は点字の短縮版を発明した人物でもありました。このシズランヌ氏に敬意を表すため、シズランヌという名前をエルミタージュワインに冠するとともに、視覚に障害をもつ人々にもワインを届けたいという思いを込めて、1996年よりM.シャプティエ社は全てのワインのラベルに点字の導入を開始したそうです。

こうした生産者の思いや歴史もワインの楽しみ方のひとつ。
まだM・シャプティエを飲んだことがない方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

聞き手:株式会社セレブール ゼネラルマネージャー 三沢 雄一