【世界のワイン】日本ワインって実際どうなの?その特徴とは?

「伝統国」と「ニューワールド」の2つに大別されるワインの世界。国も変われば気候も変わり、ワインの特徴も変わります。今回は日本のワインについてソムリエに訊いてきました。

日本ワインの特徴

まず「日本ワイン」とはそもそも何なのか?答えは、日本各地で栽培されたぶどうを基に日本で製造されたワインのことをいいます。そのため、ぶどうを輸入して日本で製造されたワインは日本ワインには含まれません。
生産量は山梨がトップで、長野、山形、北海道と続いていきます。

日本のワインの歴史は他国と比較すると浅く、約150年くらい前、ふたりの若者が山梨で作り始めたことがスタートと言われています。
 
日本でもカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネのように有名な品種も栽培されていますが、主要品種は「甲州ぶどう」と「マスカット・ベリーA」という日本固有種になります。

甲州ぶどう(白ワイン)・・・色が透明で吟醸香がする。日本酒のような雰囲気があり、さわやかさが特徴。味はニュートラルで特徴がないのが特徴ともいえる。ふんわりお米の香りもして、和食にも合わせやすい。

マスカット・ベリーA(赤ワイン)・・・味の特徴はその酸味。酸味がベースでそこに甘さが感じられる。お味噌系の料理との相性がよく、西京焼きなどにお勧め。

そのほか、デラウェアをワインにするのも日本独自とのこと。ヨーロッパやアメリカでは敬遠されるそうです。

また、日本ワインでは「ぶどうは山形で栽培、ワインの生産は各地」というようにぶどうの生産地とワインの生産地が異なることがあります。これらは海外では異例のことで、日本ならでは。兵庫で作られる山田錦をもとに各地で生産される日本酒の文化に近い感じがしますね。

ソムリエからのコメント

世界では7,000年の歴史があるワインの世界。それに対して日本ではまだ150年程度なので、まだまだ生まれたてと言っても過言ではありません。その浅い歴史にも関わらず、近年では世界的に評価されるワインもでてきているそうで、このあたりに日本人の勤勉さがうかがえます。
日本ワインの生産者は若い人たちが多く、お洒落なものが多い印象とのこと。新しいことにもどんどんチャレンジしている小さな生産者が多いのが特徴で、今後が楽しみとのことでした。

お店では海外からお客様が来たときに日本ワインを提供することが多いそうです。

(山梨のワイナリーで作られた「三之蔵」)

しかし、レストランで飲む日本ワインは流通上の特性から一般小売のワインと比較すると割高感があるそうです。そのため、レストランでは好んで飲む人はまだまだ少ない傾向にあるようです。

「日本ワインは和食にもよく合うワインが多いです。これからの季節、ご家庭でも秋の和食と共に日本ワインを楽しむなんてのもいいですね。」

聞き手:株式会社セレブール ゼネラルマネージャー 三沢 雄一